中学生さんのテスト直しの返却写真。
テストでは、「できないこと」をあぶりだします。
テスト直しでは、「できなかったこと」を「できる」に変えていきます。
その際に、一人一人の間違え方をチェックして、理解度に応じて、次のアドバイスをしています。
記述問題では、間違えた記述の内容を見て、「そもそもこれを分かってないな」と予想します。
上の楽市・楽座についてのコメントは、お直しをしても、ピンと来てなさそうなので、分かるように解説も書きました。
毎回、テストのたびにこんな感じに、みっちりとやっているので、少人数でしか対応できません(^^;
楽市・楽座は予想通り、そもそもの前提が分かってなかったので、解説できて良かったです♡
ね、間違えたところを明らかにして、先生に知ってもらうのは、本当に大切なんです(笑)
だから小学生さんの間、一番気をつかうのは、「答え丸写しでやったふり」です。
これがクセになると、中学生になっても治らないし、誰も得をしません。
間違えることは、お宝発見です。
『やったふり』だけは、絶対にしないで欲しいと思ってます(^^
さて、お直しの際には、次のステップへ進めるようなアドバイスも入れています。
今回は、「あ、お直しが下手なんだ!」と思った事例がありました。
へたっぴお直しは、永遠に間違いループから抜け出せないので、要注意です!
数学で、何度やっても、同じパターンの問題を間違えるケース。
総合的に見て、理解度は高く、基本的なことはとてもスムーズな人に起こりがちです。
授業でやったとき、応用問題でも、少しやってみればうまくできます。
間違えた問題は解説を読んで納得し、後日やり直したらできています。
自分で全部理解はできているので、一見問題が無いように見えます。
でも、すぐに忘れちゃったり、テストでも間違えてしまいます。
今回、解き直しているノートを見て、ピンと来ました。
確かにやり直しているんだけど、式を書いて計算しているだけなんです。
答えはあってます。
多分、誰が見ても、解き直しできたね!と言いたくなるノートでしょう。
ちがうちがう!
解き直しで大切なのは、思考の道筋です。
解説を読んだばかりだと、考える手順はしっかり覚えてます。
でも、自分に足りなかったのは、その手順の考え方です。
そこを書いて、自分の記憶にとどめないから、「すぐに忘れる」んです(^^;
式や計算を書くよりも、一番書いて欲しいのは、「考える手順」!
じゃあ、考える手順って何を書くの?
それは、小学生さんに普段から言っている、「式に名札をつけよう」ということです。
例えば、式をただ並べるだけではなく、「①のグラフの式」「△ABCの面積」「中点がだから2倍」など、何の処理なのか一目で分かるようにします。
小学生さんには、式がいくつか必要になる文章題は、「名札をつけて~」「これは何の値段~?」と、毎回言ってるので、だいぶ自分たちで書き込むクセがついてきました。
日本語になっていると、式の手順が視覚的に論理的に見えるので、次にやることも見えてきます。
後は、自分が思いつかなかった処理を、吹き出しなどで書き込んでおきます。
問題集を解いている場合、解説に線を引かせたりもしています。
(昨日の社会の問題集の解説の線もそれが目的)
自分に足りなかったことを書くのです。
見て納得するだけじゃなく、自分の言葉で言語化することで、記憶のフックが作られます。
「四角形は三角形2つにして面積を求める」とか、未来の自分への申し送りです(^^
こういうのが上手にできると、類題に出会ったときに、自分の書いた言葉を思い出せるようになりますよ。
と言うわけで、「お直しにもっともっと日本語を書き込まないと、その時はできていても、忘れてしまうよ~!」ということをお伝えしました。
普段、そこそこできちゃうと、なかなかこういうことに気づかなかったり、「うっかりミス」で済ませちゃうので、要注意!
テスト直しを一緒に、じっくりすることで、自分でできることを増やしていきましょう。
私からは出し惜しみなく、レベルアップできるステップを見せていくので、しっかり受け取ってくださいね~。
自分でできる!のが一番強いですよ♡
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