先日、気づいてしまったのです。
塾や勉強に関する大きな誤解をΣ(゚Д゚)
次女さんの習い事で、小5ママたちとおしゃべりする機会がありました。
だいたいどこのお家も、「そろそろ塾行かないとダメかな~?」という流れ。
その中で、「個別なら質問しやすいかな~」というセリフ。
ん?
んんん?!?!?!
ちょっと待ったー!
「分からないことがあったら、先生に質問しなさい」
お家で言うかも知れません。
今までで何度も、お母さん方から聞きました。
でも、例えば学校の宿題などで分からない問題があった場合、自分で質問できる小学生はいません!
なぜならば。
「質問する」という行為自体が上級レベルです。
だから、「質問ができる=クラスで1番」くらいの位置づけです。
(中学生で自発的に質問できるのは学年順位1桁!多く見積もっても上位1割くらいで何とか…です)
基本的に「全部理解したい」という欲が無いと、質問ってできません。
ほとんどの小学生にとって(あるいは中学生も?!)、知りたいのは「答え」だけだったりします(^^;
その辺をくみ取らずに、「分からないことがあるから塾」だと、親の想定している結果にはなりません。
もちろん、学習する時間と環境は大切ですが、まずお子さん自身が「理解したい」「解けるようになりたい」と思っているかどうか、そこを見て欲しいな~と思いました。
解きたいと思っていない場合は、自発的に質問はしないので、大人がどこかで手をかけてあげる必要はあります。
これはうちの長女もよく言っているのですが、質問すると面倒くさいんですよねΣ(´∀`;)
分かるまで説明してもらえることが苦行!
苦手なことがいくつか重なっていると、時間もかかるし、次々考えることが出てくるので、何か面倒だなーって思っちゃう。
大学受験の数学では、解説してくれているチューターの先生を横目に、空虚な時間を過ごしていいた長女。
「教えすぎると嫌がられるで」と、リアルタイムで語ってくれていたので、苦手なところを教えてもらう子どもの気持ちも、よく分かります(^^;
そんなわけで、小学生からの質問はほぼありえません。
その分、教室では、授業の中で会話としてやり取りしながらの質問に答える形式が多いです。
新しいことを解説した際に出る、「え?何でそうなるん?」って声と会話しながら進めてます。
また、問題演習時間では、解いている様子を見て、「○○ちゃん、ここ分からへんのんちゃうん?」と声をかけています。
少人数でじっくり取り組んでいるので、全員の到達度は私の頭に入っています。
「この子はここが分かってないから、ここで詰まるんだろうな~」
「あ、ちょっと納得してない様子だから、説明足そうかな」
質問が出なくても、それぞれのレベルで対応しています。
そうそう、夏期講習での問題演習は、中学生さんにも「ここ分からんのんちゃうん?ちょっと説明しよか?」と、解説の押し売りをしてました。
質問なんて待ちません(笑)
*
中学生になると、少しずつ質問の練習もしていきます。
解説をまずきちんと読むこと。
中学校のワーク類は、自分で取り組むシステムです。
分からない問題と出会っても、解説が自分で読めたらすぐに解決します。
解説をどうやって使うかは、それぞれのレベルで、いつもお伝えしています。
その解説が分からないときの、質問の仕方も練習します。
これも、勉強が苦手な人は真っ白な解答欄を見せて「このページが分かりません」と言います。
これだと、できるところと、できないところの区別がつかないですよね?
だからそれも、お子さんそれぞれの状態で対応を分けて、レベルアップをしていける人には、「途中まででもやってみて」とお伝えしています。
そうやって少しずつ、「全部解説」状態から、「途中から解説」状態へレベルを上げます。
最終的には、「この解説のここまではわかるんですが、この式でいきなり何でこの数字が出てくるんですか?」これくらいの質問ができれば、安心(*’ω’*)
だいたい卒業生さんたちも、中2の後半になる頃には、このレベルで質問ができるようになりました。
今、塾全体で見ていても、質問が出るのは連続学年1位の中2くんくらいです(^^;
ほんとに、そういうもんだと思ってください。
彼は授業でも質問だらけだし、ラジオ英語の質問もしょっちゅうです。
以前にも書いた長女の話ですが、東高で1位を取るようなクラスメイトは、授業が終わると先生に質問攻めだったそうです。
これを知っていないと、親子で認識が大きくズレちゃいます。
そんなわけで、小学生さんの内は、質問するかどうかよりも、「理解しようとしているか」のメンタルの方を注目して欲しいな~と思いました。
高学年になって、学校の単元も難しくなってきていると思いますが、「分からない」の前に「やりたくない」が立ちはだかっている場合もあるので、要注意です~~~!



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