中学生になったとき、勉強が苦手になるか、得意になるかの分かれ目の1つ。
1年生の、くりあがり、くりさがりのたし算ひき算です。
小学校のテストで100点が取れても、くりあがりとくりさがりが、瞬時にできないと、中学生では数学は平均点以下、5教科順位でも、平均以上は難しい傾向があります。
数学だけではないんです。
数学に時間がかかりすぎるので、他の教科の勉強をする時間を作れなくなります。
また、くりあがり、くりさがりを小学生の間にクリアしない人は、勉強メンタルが育っていないので、他の教科もうまく取り組めません。
少なくとも、中学生になった時点で、平均点は取りたい場合は、小学生の間にくりあがりとくりさがりの計算が、一瞬でできるようにしましょう(^^
具体例です。
昨日の4年生クラスでは、初めて100マス計算の「あまりのあるわり算」にチャレンジしました。
内容は3年生の単元です。
「52÷7=」などです。
もちろん、全員できます。
しかーし、1分間で解けたのは、だいたい5問。
1問20秒かかります(^^;
ちなみに、今の5年生6年生さんは、ほぼ全員100問を2分くらいで解きます。
速い人たちは100問で1分20秒。
1問に1秒かかりません。
この違い、かなり大きいですよね。
この5、6年生も、最初は10問を2分くらいかけて解くところから、スタートでした。
今までの傾向を見ていても、これくらいでできると、数学が楽な教科になります。
数学が速く済むので、他の教科も伸びやすいです。
今から、ここへみなさんと到達する道のりが始まりますよー(*^▽^*)
先ほどの「52÷7」では、答えが7で、あまりの計算が…という状況が生まれます。
これ、例年、ひっ算を書く人が何人か出ました。
「52-49」を縦に書かないとひき算ができないケースです。
昨日は「頭の中でひっ算した!」とおっしゃる方もいらしたのですが、ちょっと違います。
くりさがりの計算は、たし算を使うと速いんです。
52を50と2に分けて考えます。
「50-49」と「1+2」で考えます。
それを使って「9のペアの1+2」という手順で足し算します(^^
ペアというのは、1年生で習った10の補数のことです。
これも学校でしっかり習っているのですが、1年生は授業を聞いていない人も多いので、意外と身についていません(^^;
「8のペアは2」「6のペアは4」という具合ですね。
それを使って、「52÷7=」と見たら、「49だから1+2」という補数のたし算をします。
頭の中でひっ算をする必要が無くなるので、すごく楽に、間違えなくなります。
何度か記事に書いていますが、くりさがりを指で数える人は、計算が正しくできません。
今まで、4年生の時点で指で数えていた人は、算数が高学年でほぼできなくなりました。
更に、補数の考え方を示して、使うように促しても、嫌がって続きませんでした(+_+)
3年生くらいから、「自分のやり方」以外を練習したがらなくなります。
子どもにしたら、答えは出るし、慣れている方が楽なので必要性を感じません。
学校のテストは、時間が十分にありますもんね。
(ただし、宿題に時間がかかるので、勉強はきらいになります)
でも、未来にはつながらないんです。
ここを頑張るには、3年生くらいまでの、ご家庭のサポートなど必要になってきます。
また、簡単な計算でもひっ算を使う人は、中学生くらいまでなら何とか大丈夫ですが、それ以降がしんどくなります。
できるだけ、未来につながるやり方を身に着けて欲しいので、教室では暗算もしっかりできるよう、指導しています(^^
先週から2年生クラスも、くりあがり、くりさがりの100マスに入りました。
まだまだ指で数えている方も多いです。
2年生さんは、ちょうどいいタイミング!
今、補数を使った考え方を身に着けていくと、一生モノの財産になるでしょう(^^
また、簡単な計算は、九九のように暗記して欲しいですね。
大人は「7+7」を計算してるんじゃなくて、「14」だって知ってますよね?
今の3年生さん、2年生の今頃は休校明けで、1年生のノリのまま、なかなか大変でした(^^;
もちろん指もめっちゃ使ってたし、時間もかかるし、やりたがらないし、タイム誤魔化すし、負けたら悔しがるし、悔しくなったらすねるし…(笑)
でも、今では全員指を使わないですし、たし算、ひき算だけでなく、かけ算も100問で2分以内にできています。
2年生の終わりには、得意な人は1分20秒を切っていました。
ご家庭での頑張りや、お家の方の見守りも、とても大きかったと思います。
こういうのは、低学年ほど効果がすごく出るので、ぜひ頑張って欲しいです(^^
中学生になって、平均点を取りたいと思ったら、準備は小学校1年生から必要です。
たし算とひき算は、どんな場面でも出てきます。
中学生は、かけ算とわり算のひっ算を多用する場面が増えますが、これ、全部たし算とひき算を使っています。
小学生に間に、必ず速く正しくできるようにしましょう。
体感として、このたし算ひき算が苦手だと、数学は平均点に届きません。
数学が平均点に届かない人で、他の教科が得意!ということも、ほぼありません(^^;
当たり前のことですが、1年生の計算が正しくできているか。
点数は取れていても、やり方はどうなのか。
低学年でできていても、だんだんと勉強が苦手になる子は、やり方が自己流なケースが多いです。
残念ながら、放っておいても、やり方を変えるようにはなりません(^^;
お家でも一緒に見ていただけたら、未来への種まきになると思います♪
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