低学年さんでもできる、読書感想文の書き方・進め方!

学習法
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夏休みシリーズとして、読書感想文についてです。

10年くらい前は、授業でも感想文を書いていましたが、人数が増えたので、今はお母さんたちへのアドバイスにとどめています。

長女が小学1年生のときから、10年以上のノウハウを詰め込んだ手順です。

毎年、書き方のコツを聞かれるので、プリントで配布していますが、今年はそれをそのまま記事に転載します(^^

 

読書感想文の本選びについて

可能ならば課題図書から選びましょう。

とは言え、低学年の内は、好きな本を優先させてOK!

まずは書く気持ちを大切に(^^

 

<課題図書を選ぶ理由>

「兵庫県読書感想文集」の販売が、2学期ごろ学校を通じて行われます。

兵庫県の優秀作品が掲載された冊子で、課題図書を題材にしたものも多く掲載されています。

課題図書で感想文を書くことで、自分が読んだ本の感想文の、優秀作品と比べることができます。

この本、低学年の内は、親が読んで参考になるし、高学年になってくると子ども本人が自分で書き方を学ぶようになります。

子どもは放っておいても、読書感想文を書けるようにはなりません

優秀作品をたくさん読むことで、書き方のコツを自分で身につけていきます(^^

…私が下心を持って、この本を毎年買っていたら、じっくり読んでいた長女は、中学生になってから選出の常連になってきました。

去年は高校生になっても代表になっていたので、下心の勝利!でした(笑)

 

読書感想文を書く手順その1、付箋

感想が書けそうなページに付箋を貼ります。

気持ちが大きく動いた場面がポイントなので、お子さんへの声掛けとしては、「好きな場面は?」の他、「腹が立ったのは?」など負の感情も入れましょう。

「登場人物に言いたいことは?」「あなたならどうする?」「似たようなことあったね」など、子どもの考えたことを引き出す声かけができれば、低学年もスムーズです。

イメージが難しい場合は、登場人物へのお手紙形式でも良いでしょう。

 

ここでのポイント!

感想文は、本の内容をきっかけとして、自分の考えや経験を語る作文です

自分の経験を絡めて書くと、量が書けるし、自分にしか書けない良い感想文になります。

半分くらいは、本の内容から離れて自分の経験を書くと良いでしょう。

低学年は、ほぼ自分の経験でも大丈夫です!

 

読書感想文を書く手順その2、短冊

付箋ごとに短冊を作ります。

その場面で思ったこと、感じたこと、思い出した経験などをメモ用紙に書いていきます。

原稿用紙を意識して縦書きで書くので、短冊と呼んでいます。

低学年の場合、子どもにしゃべらせて親がメモを取るのもOK!

この短冊を規定文字数に応じて、5枚~10枚程度作っておきます。

 

短冊には、はじまりと終わりの短冊も用意します。

「この本を選んだ理由・きっかけ」や「読み終えたときに思ったこと」など、最初と最後になる部分です。

 

短冊を並べ替えて本文を作ります。

作文が1つの流れになるように、短冊を並べ替えて全体の構成を考えます。

この時、つなぎとして、追加した方が良い場面などあれば、追加します。

低学年は、だいたい、ここまでで1日です。

長時間やると飽きちゃうので(^^;

 

読書感想文の下書き

原稿用紙に下書きを開始します。

低学年や、感想文に抵抗感が強い子、字を書くことが苦手で時間がかかる場合、大人がタイピングするのも便利です。

ワードを400字詰め原稿用紙モードに設定して、子どもにメモを読ませながら、大人がタイピングしていきます。

ワードが便利なのは、大人でも原稿用紙の使い方がわからないとき。

改行するのかな?どこにカッコをつけるかな?と迷ったら、ワードに打ってみると、正解がわかります(^^

下書きではどんどんマスを埋めて、全体の長さを一度確認します。

 

原稿用紙に下書きをしている場合、赤入れをしつつ、前後など入れかえたり、付け足したりする場合は、原稿用紙をつぎはぎしたり、手を入れていきます。

原稿用紙ごと増やしたり減らしたりすると、文字数の調整も楽にできます。

パソコンで入力している場合も、一度プリントアウトして、一緒に確認しつつ、赤入れを進めましょう。

下書きが完成した時点で、2日目は終了です!

 

清書は親のヘルプが必要?!

この清書で3日目です。

低学年、4年生くらいまでで一番苦手なのは、清書です。

文字を正しく写すことがむずかしく、失敗して消して直すのもすごくストレスです。

なので、ちょっとだけ手間をかけて、大人が準備します。

手書きでもパソコンでも良いので、そのままマスの配置を写せるように、「本番と同じマス目の正しい下書き」を用意してあげて下さい。

赤入れしたままの下書きだと、どこに書いているのか分からなくて、迷子になります(^^;

そしてギャーすかキレ始めます…。

写し間違いも多く、後から消しゴムで全消しなど大変なことや、上手く消せない・書けないイライラで、原稿用紙を破る可能性も高いです。

初めてさんは、横に並べてそのまま写せるような「正確な下書き」を、用意してあげてください。

 

まとめ

低学年さんは、いきなり一人で読書感想文は書けません。

まずは一緒に進めてみてください。

3日に分けて考えると、負担なく進められます。

感想文は、本の感想ではなく、実は自分の経験を書く作文です。

本の内容をきっかけに、自分のことをたくさん書きましょう。

実は清書が一番苦手!

写す作業がストレスフリーになるよう、ここに一番気をつかってあげてください(^^

一度流れが分かっていれば、数年後には自分でできるようになります。

高学年になった頃、自分で「いつものようにやってみる」と、できることを目指して!

手順さえ分かっていれば取り組みやすいので、ぜひ参考にしてみてください(*’ω’*)

書き方に迷ったら、お気軽にお声かけくださいね。

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