6年生クラスの100マス計算、最難関の正負の引き算に入りました(^^
これ、先週の結果。
いきなり100問に成功です!
正負のたし算はまだしも、マイナスの引き算って難しいですよね。
やることは実質たし算なんで、ちょっと感覚に慣れるまでが大変。
6年生さんたちは教科書より前にマイナスの概念に慣れてもらうため、マイナスの数値のことを『借金』って呼んで、「借金が無くなるからお金が増える」をイメージして計算してもらっています。
とは言え、1問ずつ、えーっと、借金が減るから…と練習すると時間がかかります。
そこで、概念は概念としてお伝えした後、「引く数にマイナスがついていたら、符号を変えてたし算すればええねんで」と、簡単にする手順を説明しました。
しばらく、いくつかの数値で試して、その意味を確認した後…。
「そっか!」
と、ピンときたみたい(^^
1つずつ考えなくても、処理できることに気づいた様子です。
こういうケース、算数の練習ではよくあるのですが…皆さんの様子を見て、伝えるようにしています。
と言うのも、概念の理解をせずにやり方だけを覚えてしまうと、「忘れとむたー」となることが非常に多いから( ;∀;)
たいてい、前年度の内容が出てくると、元気よくそんな声が出てきます…。
基本的に、「忘れる」のは理解していないからです。
例えば、「3×4」の九九を忘れていても、いざとなれば3を4回足せば答えが出ます。
例えば、三角形面積の公式を忘れていても、「四角にして考えていたな、それの2つ分だったな」と考え方が分かれば、公式が出てこなくても答えに近づきます。
6年生さんたちは、マイナスの引き算の概念は大丈夫だと思ったので、「たし算になるって最初に判断して処理するだけ」ということを伝えました。
新しい概念を理解することは、面倒ですし、時間が掛かることもあります。
でも、低学年さんほどじっくりと、理解する手間を当たり前にしてほしいと思います。
そうしたら、高学年になる頃には、「原理はこうだから、こうやったら速く正確に解けるわけか」と、処理速度にこだわって取り組むことができます(^^
5年生で問題視される?!「くもわ」などの公式も、概念が分かっていたら、間違えていないか確認するためには、とても便利です。
中学生が方程式を立てるときなど、必ず書かせて間違いチェックさせるくらいです。
でも、意味が分かってないと、結局方程式を立てられないので、あまり効果がありません(^^;
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概念や原理を理解せずに、「こうやったら答えが出る」レベルで解く習慣がつくと、たいてい高学年で行き詰ります。
ぜひ低学年の内に、概念や原理を理解することに、時間を使ってくださいね。
そのためには、ときどき、学校の宿題などもじっくりゆっくり、時間をかけることが、たまには必要です。
その時、「早くしなさい!」だけではなく、一緒に時間をかけて考える練習をしてあげて欲しいと思います。
大人がせかせか急かすような家庭学習ですと、子どもたちは絶対に「じっくり考えよう」とは思いません。
まぁ、これも、長女の子育てで反省したからなんですけどね!
次女とはなるべく、そういう時間を持つようにしています(^^;
低学年のときの手間は、高学年以降の投資にもなるので、やればやるほどお得感もありますよ♪
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