懇談でしょっちゅうお話している話題シリーズ。
「それをできるのは、親しかいないんですよ…。」
子どもができないこと、いろいろありますよね。
勉強。
もちろん、塾でも学校でも習います。
やり方は知っているんです。
でも、できないことって多いです。
例えば、縄跳びが跳べるようになるまで、練習する回数は人によってちがいます。
●●ちゃんは、学校でちょっとやったらできた。
××くんは、学校の休み時間友達と練習してできた。
うちの子は、どうもそれだけじゃ足りないから、家で一緒に練習してあげよう。
例えば、100マス計算の答え合わせ。
「自分でする」と言っても、自分でできないなら、親が頑張るしかないのです。
本人が「できる」と言っても、できていないので、親がサポートするしかないのです。
例えば、スマホの制限の親子バトル。
今回の懇談では、スマホを通じてのトラブルもいくつか聞いています。
お子さんを守るためにも、ご家庭内のルールや制限は必要です。
「ルールの無い子」だと周りに思われてしまうと、ルールの無い子たちのトラブルに巻き込まれます。
面倒なトラブルを未然に防ぐことができます。
「言うこときかないんです」と仰るご家庭もありますが、でも、そのルールを作れるのは親だけです。
(それに、家に導入してお金払っているのは親ですよね?)
例えば、毎日の歯磨きはさせましたよね?
歯を磨かなくても生きていけますが、なぜ歯磨きをさせたのでしょうか。
お箸の持ち方、正しく持てなくても生きていけます。
手づかみで食べたって生きていけるし、ご飯を食べずにお菓子を好きなだけ食べていても生きていけます。
寝る時間だって、いつでもいいじゃないですか。
太ったって、汚くったって、その子が思うようにさせたら良いんじゃないでしょうか。
「言ってもきかないんです」
って、その当時、好きにさせていましたか?
どうやったらうまく習慣化できるか、めちゃくちゃ考えたんじゃないでしょうか?
根気よく声をかけて、行動して、良い習慣がつくように頑張ったんじゃないでしょうか。
お腹が空いてないかな?と気にした赤ちゃん時代。
オムツが濡れたかな?と確認していた赤ちゃん時代。
必死でお世話をしていたのは、それをするのが、親しかいないから、ですよね?
今、私がいなくなったら、この子は死んでしまう!
それくらい緊張感のあった、ノイローゼになりそうな、新生児時代。
毎日の睡眠時間が全然足りなくて、眠くて、食事もろくに取れなくて、体もしんどくて。
本当にしんどかった(T_T)
今は、自分でご飯も食べるし、トイレも行きます。
生まれてからずっと練習して、その点はずいぶん楽になりました。
でもまだ、学習習慣がついていなかったり、欲望のコントロールがうまくできません。
だってこちらは、小学校入学からだったり、スマホなんてまだまだ初心者!
そのサポートをできるのは、親しかいません。
世間の人には全く知ったこっちゃないです。
世間には、学習習慣が無くても生きている人だっているし、欲望のままに生きている人もいます。
子どもに何か習慣をつけさせるとき、ハッキリ言って面倒くさいことも多いですし、口答えされると腹も立ちますよね~。
(赤ちゃん時代みたいに、日本語になってない方がどんなに楽なことか!)
でも、それでもサポートできるのは、親しかいないんです。
どんなに腹が立って、殴りとばしたくなっても(笑)、逆に親しか、そんなことは気にしません。
よそのお子さんが、どんなにだらしなくて汚くて怠け者でも、「ふーん」ですよね(^^;
ましてや、大人になって社会に出たときに、誰も気にかけてくれないでしょう。
例えば、小学生の男の子を中心に、語彙力が課題です。
懇談でもたくさん話題になっていますが、結局は日々の会話の積み重ねが一番です。
そんなことを話すと、「家でやるしかないんですか…」とガッカリされるお母さん方も多いです(^^;
それは逆で、家だからこそできるサポートです。
親にしかできないことは、本当にたくさんあります。
塾で過ごす一週間で90分と、毎日何時間も過ごす家じゃあ、影響力は全く違います。
逆に言えば、「習慣化は親だからできること」なのです。
私からは、習慣化のしくみは作れます。
でも、毎日、そばに行って習慣化するお手伝いまではできません。
赤ちゃん時代のお世話のように、小学生になっても、中学生になっても、まだまだ未熟なことはお手伝いが必要です。
お子さんの人生にプラスになるような習慣を手伝えるのは親だけです。
その子のことを世界で一番愛してる親だからこそ。
面倒で、イライラさせられるし、腹が立つことも多いですが、だからこそ!
親以外には絶対に無理です(苦笑)
歯磨きをして、健康に気を付けて清潔に生きていくのと同じように、学習への取り組み方や、欲望のコントロールの仕方も、必要な習慣です。
生きていく上で、お子さんが少しでも楽になるような、良い習慣がつけられるように、一緒にサポートしていきましょう(*^▽^*)
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