懇談での話題シリーズ。
「甘えさせる」と「甘やかす」について。
これ、全然違いますからね!!!!
と、お話を伺っていて、混ざっているご家庭も多いのでは?と気になったので、記事にしてみます(^^
例えばこんなシチュエーション。
小学校で冬の駆け足シーズンが始まったものの、子どもは走るのを嫌がって愚痴ばかり。
「今日はちょっとしんどいな~」なんて、言ってみます。
うまくいけば休める!と望みをこめて。
「そっかー、しんどいん?見学する?」と声をかけますか?
「大丈夫だよ。走れると思うよ。頑張ってごらん」と声をかけますか?
前者は、子どもの希望を受け入れてあげている優しさがあるように見えます。
後者は、厳しさを感じるかも知れません。
「子どもの気持ちを受け止めましょう」なんてよく聞きますよね。
でも、「受け止める」と「言うことをきく」のは違います。
受け止めるとは、「そうなんだ」と肯定して聞いてあげることです。
もし、その「しんどい」が「面倒くさい」「疲れるのは嫌」という感情からの発言ならば、どうでしょうか?
「受け止めて」「言うことをきき」ますか?
前者は、面倒なことがあるとうまく逃げることを学びます。
後者は、「しんどいと思っていたけど、対応できた!」という気持ちを学びます。
人生って、面倒なことだらけですよね(^^;
その1つ1つをキョヒってたら、切りがないですし、気持ちももちません。
だから、折り合いをつける練習をしてほしいなーと思うわけです。
「しんどいな。でも、まぁ、やるか」くらいのレベルで十分!
前者は、子どもの気持ちを受け入れているように見えて、うまく使われているだけ。
こういうケースで塾を休む方もときどき見られますが、その後何年もかけて、エスカレートして学習どころではなくなるケースも、たくさん見てきました。
後者は、本人は不満たらたらでしょうが、行動できたことを、しっかりフォローして甘えさせます。
「今日は頑張れたん?すごいやん。走ってみてどうだった?」としっかりと話を聞いて。
子どもって「話を聞いてもらうこと」が大好きです(^^
聞いてもらうだけでスッキリ!ってことも多いです。
大人だってそうでしょ?!
「そっか、やっぱりしんどかったんか。それやのに頑張ってエライやん」
「しんどいのに頑張ってすごいよ。オヤツにはご褒美用意してるよ!」
「あなたは『頑張る力』がある子だね!」
気が進まなかった不満をたくさん聞いてあげて、甘えさせてください。
行動できたことと言語化して、肯定してあげると尚、良し!
ほんのちょっとしたことですが、数年先の未来は全然ちがっているように感じています。
特にコロナ以降、学校を休む人が増えて、しんどいことを嫌がるケースは増えがちです。
でも、そういう時ほどケロリと応援してあげて欲しいですね。
大人が腫れ物に触るように、気をつかう必要はありません。
子どもの発言を、どこまで通すかは判断に迷うかも知れません。
でも、本当に毎日、顔を見て、行動を見て、様子を見ていれば、ある程度わかりませんか?
顔色だとか、食欲だとか、宿題の様子などから、精神状態って手に取るように伝わってきます。
もし、迷うならば、もっともっとよく見てください(^^
きっと、そのことだけで良くなることは多いです。
日々、忙しいですよね。
でも、分からないなら、お子さんをじっくり見る時間は最優先で取って欲しいです。
これが「甘えさせる」です。
子どもの言うことをそのまま実行しても、幸せな未来につながるとは限りません。
だから、子どもさん本人をよく見て、数年先の未来を考えて、何が必要なのか考えて欲しいです。
それが、大人の役目!
欲しがる物を買ったり、子どもの要求にこたえる、目に見える形での表現ではなく。
物を買ったり、何かを変えたりしないけれど、心のバケツに、頑張れたという自信や自己肯定感、親の愛情が満ちているように。
大きくなったとき、愛情いっぱいのそのバケツが、わが子の人生のお供になってくれるように願いながら。
自分たち、親がいなくなっても、ぐっと頑張って、自分で人生を歩いていって欲しい。
幸せに、自分でなれる子になって欲しい。
そのためには、甘やかすよりも、甘えさせながら、たくさんのことを応援してあげて欲しいなーと思っています(^^
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